MBCに続いて公共放送KBSの第二労働組合が、社長の退陣などを求めて6日午前5時から番組制作を拒否する無期限のストライキに突入しました。
KBSの第二労働組合は、報道記者、番組ディレクターなどを中心におよそ1000人が加入しており、第一労働組合には、各職種の組合員およそ3000人が加入しています。
KBSの第二労働組合は、キム・インギュ社長就任後、政権寄りの不公正な報道や政権をPRする番組が溢れているとして、キム・インギュ社長の退陣と、第二労組幹部13人に対する懲戒処分の撤回を求めて、6日午前5時から、無期限ストライキに入りました。
これに先立ってKBS記者協会はすでに今月2日から、新任の報道本部長の任命撤回を求めて無期限のストライキを行っています。
KBS記者協会はソウル本社に勤務する記者555人で運営する任意の組織で、地方局の記者らは、これとは別にKBS全国記者協会に所属しています。
こうした動きに対して会社側は、今回のストを違法とみなし、厳重に処罰する方針を示しています。
一方、ケーブルテレビのニュースチャンネルを運営している「YTN」の労働組合も、今週8日午前8時から10日午前8時まで期限付きで第一次ストライキを行う計画です。YTNの労働組合は、解任された前組合委員長ら労組の幹部らの復職を要求しており、来月9日の株主総会でYTN社長の再任を阻止する構えをみせています。
さらに国を代表する基幹通信社の「連合ニュース」の労働組合も同様に公正報道を求めてストライキの賛否を問う組合員投票を7日から行うことにしており、天下り社長の再任を阻止する構えです。
MBC、KBS、YTNの放送3社の労働組合は、5日午後、ソウルの清渓川(チョンゲチョン)広場に集まり、「公正な放送の復元、天下り社長の追放、解職ジャーナリストの復職」に向けて連帯を組み、共同でストライキを行うことを発表しました。