パニック障害で治療をうけていた地下鉄の運転士が、ホームに入ってきた電車に飛び込み自殺し、その場で死亡する事故がありました。
12日午前8時5分頃、城東区にあるソウル地下鉄5号線の往十里駅で都市鉄道公社の運転士の男性が、ホームに入ってきた電車に飛び込み自殺しました。事故が発生したのは、この男性が10分前に運転を終え、この駅で勤務交替をした直後でした。
遺族や民主労総=全国民主労働組合総連盟によりますと、ことし43才のこの男性は、去年6月にパニック障害で10日間、入院治療を受けたことがあり、去年と今年の合わせて2回、都市鉄道公社側に事務職への転職を申請しましたが受け入れられず、苦痛を訴えていたということです。
都市鉄道公社によりますと、うつ病など精神的な障害で自殺した運転士は、2004年以後3人に上り、暗い場所での業務柄、孤独感に襲われ精神的な病に犯される運転士が少なくないことが分かり、対策が急がれています。