ソウル市は20日、大型のスーパーマーケットなどに日曜日と祝日のうち月2日は休業させるため、各区に条例を制定するよう勧告しました。この勧告には、午前0時から8時までの営業を規制する内容も盛り込まれています。
ソウル市内には大型マートと呼ばれる広い売場を備えたスーパーマーケットと大企業が経営するスーパーマーケットが合わせて331店舗があり、このうち88%にあたる292店舗が1年を通して休まずに営業しています。また10%にあたる33店舗が24時間営業しています。
ソウル市は、今回の勧告によって大企業の行きすぎた事業拡大を抑え、在来の市場で営業している業者や零細業者の保護に役立つものと期待しています。
しかし、ソウル市の25区のうち江東(カンドン)区ではすでに大型のスーパーマーケットなどの営業を規制する条例を制定していますが、具体的な実行策が講じられていないため、今回の勧告がすぐに実現するのは難しいのではないかとする声も出ています。
ソウル市の関係者は、「今から各区が条例の改正を進めれば5月中にはすべての区でソウル市の勧告が実現されるようになる。各区に市の勧告を誠実に実行するよう促し、市民への広報活動も積極的に行っていく」と話しています。