アメリカのオバマ大統領は世界銀行の次の総裁に、韓国系アメリカ人でエイズや結核対策の専門家であるアメリカの名門ダートマス大学のキム・ヨン学長を指名し、世界銀行が設立されて初めて韓国人の総裁が誕生することになりました。
世界銀行総裁の指名権を握っているアメリカがキム・ヨン学長を指名したことから、キム・ヨン学長は4月の世界銀行とIMF=国際通貨基金の総会で正式に選ばれたあと、今のゼーリック総裁の任期が満了になる7月から世界銀行の総裁に就く予定です。
オバマ大統領はキム・ヨン学長を指名した理由について、「世界の発展に寄与する世界銀行の総裁には専門知識とリーダーシップが必要なので、キム学長の豊かな国際経験がその役割をさらに高めると期待している」と述べました。
キム・ヨン学長は1959年にソウルで生まれ、5歳の時にアメリカに移住し、ハーバード大学で医学博士と人類学博士の学位を取得した後、中南米で結核の撲滅にあたるなど国際的な医療活動に携わりました。
そして、2004年にはWHO=世界保健機関のエイズ局長としてエイズ対策につとめ、2009年にアジア系アメリカ人としては初めて、アメリカの名門大学ダートマス大学の学長に就任していました。
世界銀行が1968年に設立されて以来、総裁はアメリカ出身者がつとめていましたが、最近はブラジルや中国など新興国からの反発が強く、オバマ大統領は韓国系アメリカ人のキム・ヨン学長を指名することで新興国の反発をなだめるねらいがあるとみられます。