社会
乳幼児の川崎病 韓国でも増加
Write: 2012-03-28 09:25:19 / Update: 2012-03-28 09:25:19
おもに乳幼児にみられる急性熱性発疹疾患の川崎病にかかる患者が韓国でも年々増えていることがわかりました。
梨花女子大学付属木洞(モクドン)病院小児青少年科のホン・ヨンミ教授は、先月京都で開かれた国際川崎病シンポジウムで「韓国における川崎病の疫学研究」と題して、川崎病が韓国で増加する傾向にあるとする研究結果を発表しました。
韓国で川崎病が5歳児以下の乳幼児に発生した割合は、10万人のうち2006年が108.7人、2007年が118.3人、2008年が112.5人で、世界で最も高い日本に次いで韓国が2番目でした。
川崎病の症状は、原因不明の発熱が5日以上続き、両方の眼が赤く充血して手足の先が赤く堅くなって腫れ、体に赤い発疹が現れます。また、口唇が赤くなり、舌がイチゴのように赤く腫れ上がるイチゴ舌になり、口の中やのどの粘膜が赤く腫れ上がるほか、頸部のリンパ節が腫れます。
しかし、一部の症状だけが現れる川崎病も多いため、診断が遅れることもあります。
ホン・ヨンミ教授は、「患者の20%から30%は冠動脈障害や心筋炎など心臓合併症をともなうため、川崎病は早めに診断を受けて治療することが大事だ。症状が現れたらすぐに病院に行って欲しい」と強調しました。
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