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社会

「古里原発1号機は閉鎖すべき」 専門家が主張

Write: 2012-04-03 08:07:54Update: 2012-04-03 08:28:10

「古里原発1号機は閉鎖すべき」  専門家が主張

釜山(プサン)市にある古里(コリ)原子力発電所1号機は非常時に緊急冷却ができないため事実上寿命が終わっており、直ちに閉鎖すべきだとする主張が専門家から出ています。
核開発に反対する大学教授の集まり「脱核エネルギー教授の会」は先月31日、釜山の海雲台(ヘウンデ)文化会館で緊急討論会を開き、古里原子力発電所1号機を直ちに閉鎖するよう求めました。
この討論会に出席したソウル環境運動連合のヤン・ウォンヨン局長は「緊急冷却した場合などに容器が壊れやすくなる温度の境目となる脆性(ぜいせい)遷移温度から見て、古里原子力発電所1号機の圧力容器の寿命が既に終わっていることがわかった」と指摘しました。
圧力容器の劣化を判断する指標となる「脆性遷移温度」は、古里原子力発電所1号機では1979年に134.73度、1988年に138.06度、1999年に142.33度で、2005年に政府が再び測定したときも126.66度でした。
これは、韓国のほかの原子力発電所の脆性遷移温度が22度から37度で、中でも温度が高いとされる霊光(ヨングァン)原子力発電所2号機の56.27度と比べても、はるかに高い数字です。
このため古里原子力発電所1号機は、非常時に備えて少なくとも126.66度以上の水を冷却水として確保しなければなりませんが、このように高温の水を確保するのは容易ではありません。
ヤン・ウォンヨン局長は「古里原子力発電所で日本の福島原子力発電所のような緊急事態が発生しても、脆性遷移温度が高すぎて原子炉に亀裂が生じる恐れがあるため緊急冷却ができなくなる。古里原子力発電所は今すぐに閉鎖すべきだ」と警告しました。

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