韓国の外交通商部は、23~27日にモナコで開かれる国際水路機関の総会で、韓半島東の海の名称について、韓国の呼び方である「東海」をともに表記するよう働きかけていくことにしています。
国際水路機関は、海図作成の指針となる『大洋と海の境界』を発行していますが、韓半島東の海をこれまで「日本海」とだけ表記しています。
韓国政府の関係者は、「既存の『大洋と海の境界』は韓国が植民地支配と韓国戦争を経る時期に発行されたもので、韓国の意見が十分反映されなかった。韓国がこの問題を提起した1992年以降、世界各国で出版される地図に「東海」という名称をともに表記する例が増えている」と指摘しています。
ただ、韓国政府の関係者によると、日本が「日本海」という名称を単独表記することを強く求めており、「東海」をともに表記する案件を総会で票決する場合、否決される可能性が高くなっているということです。
この関係者は、「東海と日本海という名称をともに表記するのが目標だが、それが駄目なら日本海の単独表記は食い止めなければならない。この海域の名称を空欄にしていくのも一つの代案」だとしています。