海図の改善や海域名の表記などを決める国際水路機関(IHO)の総会で、韓国と日本が対立している韓半島東の海、東海の表記問題が話し合われましたが、結論が出ず、5年後の次の総会に持ち越されました。
モナコで23日から4日間開かれた第18回国際水路機関総会では、国際水路機関の海図集「大洋と海の境界(S-23)」の改定について話し合われました。
1953年に3回目の改定が行われて現在使われているこの海図集には、韓国と日本が海域名の表記をめぐって対立している韓半島東の海、東海が当時の日本側の主張どおり日本海だけの表記となっています。
外交通商部によりますと、韓国は前の2002年と2007年の会議に続いて今回の会議でも海図集の改定を機に、現在の日本海だけの表記を東海と併記するよう働きかけましたが、日本海の単独表記を求める日本と激しく対立し決着がつかず、この問題は次回の総会に持ち越されることになりました。
これについて総会で韓国首席代表を務めた外交通商部の白芝娥(ペク・ジア)国際機構局長は「今回の総会では東海の併記は果たせなかったものの、日本側の提案で行われた日本海の単独表記をめぐる投票でほとんどの加盟国が反対の意見を示し、韓国側の主張を支持する国が多いことが確認できたため、韓国としては大きな意義がある」と説明しています。
東海の併記問題は、5年後の2017年に開かれる次のIHO総会で再び話し合われる予定です。