金滉植(キム・ファンシク)国務総理は27日、アメリカでBSE(牛海綿状脳症)に感染した牛が発見されたことと関連して、「関連情報を正確に把握し、迅速に国民に伝える」との方針を明らかにしました。
金滉植国務総理は政府中央庁舎で開かれた国家政策調整会議に出席、「国民の健康と安全を最優先し、科学的で合理的な根拠に基づいて対処する」とした上で、「アメリカでBSEに感染した牛は月齢30ヶ月以上の乳牛で、日本やカナダなども今のところ輸入制限措置を取っていない。検疫を強化し、アメリカに対して詳しい資料の提供を要請している」と述べました。
韓国は月齢30ヶ月未満の牛肉だけを輸入しています。
アメリカ産牛肉については、開封検査の対象は全体の3%となっていますが、農林水産部は開封検査の対象を30%に拡大するなど、検疫を強化していくことにしました。
一方、兵士に提供する食事にアメリカ産牛肉が使われているのではないかとする指摘について、防衛事業庁は27日、兵士に提供する食事は韓国産と輸入牛肉をともに使っているが、輸入牛肉はオーストラリア産とニュージーランド産に限られている。6月からは国内の畜産農家を保護する意味で全て韓国産を使うことのしている」としました。