アメリカ農務省はこのほど、BSE感染牛の月齢は127ヶ月だったと発表しましたが、アメリカの畜産処理及び飼料業界は、実際上正確な月齢を判定するのは難しいという立場を示したことが分かりました。
韓国の日刊紙京郷新聞が29日付けで報じたところによりますと、アメリカの畜産処理及び飼料業界は2008年1月にアメリカ政府に提出した「飼料規制強化措置に関する意見」という報告書で、実際上正確な月齢を判定する方法はなく、脳や脊髄など特定危険部位を完全に取り除くことも事実上不可能だとしています。
こうした報告書の内容は、同じ年の2月、アメリカの韓国大使館が外交通商部に伝えており、韓国政府もその内容を把握しているということです。
この報告書は、「畜産処理及び飼料業界は月齢を判定するためのいかなる情報も持っておらず、畜産農家が月齢に関する情報を提供するにしても、その情報が正確かどうかを検証する方法はない。また、脳や脊髄などの特定危険部位が含まれているかどうかを確認する方法も現実的にない」としています。
これまで韓国政府は、「月齢30ヶ月未満の特定危険部位を取り除いた牛肉だけを輸入しているので安全だ」と強調しています。