アメリカのカリフォルニア州でBSE=牛海綿状脳症に感染した牛が確認されたことを受けて、アメリカ産牛肉の輸入停止を訴える市民団体のろうそく集会が、2日夜、ソウルの都心で開かれます。
「狂牛病危険監視国民行動」などアメリカ産牛肉の輸入に反対する市民団体は、30日、ソウル市庁前の清渓(チョンゲ)広場で記者会見し、政府に対して、アメリカ産牛肉の輸入停止と、輸入衛生条件の再交渉を促す大規模なろうそく集会を2日午後7時から清渓広場で開く計画を明らかにしました。
国民行動は、会見の中で、2008年に政府がアメリカ産牛肉の輸入を再開した際、国民に対して、アメリカでBSEが発生した場合、直ちに輸入を停止すると約束したにも関わらず、輸入停止はおろか、検疫停止でもなく、実効性のない検疫強化という手段で、国民を欺瞞しているとして政府を強く批判しました。
国民行動はまた、アメリカに派遣した官民調査団9人は、公務員をはじめ、いずれも政府寄りの学者や団体の代表で構成され客観性に欠けると指摘し、国民の健康を守るためアメリカ産牛肉の輸入を直ちに停止すべきだと訴えました。