全羅南道(チョンラナムド)霊光(ヨングァン)郡にある霊光原子力発電所の6号機で、冷却材の放射能濃度が上昇したため調べたところ、原子炉の燃料棒が損傷していることが分かりました。
霊光原子力発電所の運営にあたっている韓国水力原子力会社によりますと、4月30日、霊光原発6号機の原子炉で冷却材の放射能濃度が上昇したため調べたところ、原子炉の燃料棒4万1772本のうち、1-2本に小さいひびが入っており、そこから放射性物質が出て冷却材を汚染したものとみられるということです。
霊光原発の関係者は、「燃料棒から冷却材に流れ込んだ放射性物質の量は安全基準値の1000分の1程度と少ないうえ、原子炉は完全に密閉されているため、外部への放射能漏れの恐れは全くない。安全上に問題がないので6号機の運転をこのまま続け、11月に予定されている定期点検の際、燃料棒を入れ替える」と説明しています。