日本の110番にあたる韓国の「112番」にあてて、いたずらの電話をかけた人に対して、警察が損害賠償を求める訴訟を起こしました。
京畿道安養(アンヤン)市の万安(マンアン)警察署は、先月18日、112番センターに「自分が拉致された」という、うその電話をかけた21歳の男性を相手とって、1382万ウォンの損害賠償を求める民事訴訟を、3日、水原(スウォン)地方裁判所に起こしました。
この男性は公務執行妨害の疑いでも警察の取り調べを受けています。
警察は告訴状で、いたずら電話で緊急出動した警察官の時間外手当やパトカー出動の経費、それに警察官の精神的な被害に対する慰謝料の支払いを求めています。
韓国では、112番へのいたずら電話が年間1万件以上に上っています。
このため京畿道城南(ソンナム)市の壽井(スジョン)警察署も、去年2月から4回にわたっていたずら通報をした19歳の男性を相手取って、来週、損害賠償訴訟を起こすことにしており、警察は今後、いたずら通報に対して厳重な対応をとることにしています。