運賃値上げをめぐってソウル市と対立していたソウル市メトロ9号線が、ソウル市を相手に運賃申告差戻し処分取り消しを求める訴訟を起しました。
ソウルの地下鉄9号線は民間企業が運営する路線ですが、運営主体のソウル市メトロ9号線はこのほど一方的に運賃を500ウォン引き上げると発表し、ソウル市と対立していました。
ソウル市は一方的な値上げは受け入れられないとする立場を固守し、ソウル市メトロ9号線は9日、一方的に運賃値上げを発表したことについて謝罪文を発表、来月からの値上げを保留しました。
その上で翌10日に、ソウル市を相手に行政訴訟を起こしたものです。
ソウル市メトロ9号線の主張では、2009年7月の開通当時、適正運賃を1582ウォンと策定したものの、ソウル市の監督命令で900ウォンに決められ、経営が悪化しているということです。
また、ソウル市との間で締結された協約では、事業者に運賃の自主的徴収権を認めるとしており、ソウル市の今回の措置はこうした協約内容に反すると主張しています。