韓国南部釜山の古里原子力発電所で放射能が漏れる事故が起きた場合、最大で90万人近くが死亡するというシミュレーションの結果が出ました。
このシミュレーションは市民団体の環境運動連合と反核釜山対策委員会が日本の原発事故評価プログラムを使って共同で試算したもので、古里原発1号機から、1986年4月の旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所事故と同じ量の放射能が漏れ、住民が退避しなかったと仮定した場合、短期間に4万7580人が死亡し、長期的には癌などによる死亡者などが85万人を超えるとしています。
また、事故に伴う経済被害は628兆ウォンに上るということです。
環境運動連合の関係者は、チェルノブイリ原子力発電所事故を参考にして試算すると、福島原発事故で日本政府は住民の医療費や退避に伴う費用、農産物に対する賠償費用などで、今後数十年間に渡って100兆円以上が必要と推定されると指摘し、原子力発電は決してコストが安い発電方法ではないと強調しました。