中国で北韓の人権擁護活動をしていた金永煥(キム・ヨンファン)さんなど韓国人4人が3月末に中国の公安当局に拘束されたことと関連し、金永煥さんが所属している市民団体「北韓民主化ネットワーク」を中心とする釈放対策委員会は、国連にこの事件の取り扱いを求める請願書を送りました。
対策委員会は22日、記者会見を行い、中国政府に釈放を促すとともに、国連の「任意的拘禁に関する実務グループ」に対してこの事件を取り扱うよう求める請願書を送ったと発表しました。
対策委員会の関係者によると、今後は任意的拘禁に関する実務グループだけでなく、アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチなど、国際的に影響力がある人権擁護組織とも連携していく方針だということです。
対策委員会はこの日、声明も発表し、その中で、中国政府に対して、不法逮捕、不法監禁されている韓国人を速やかに釈放するよう求めるとともに、拘束されている韓国人4人に対する領事の接見と家族の面会を許可するよう求めました。
外交通商部の関係者は、「国連への請願書は個人や団体の資格でも提出できる。国連の対応を把握するまで時間がかかるだろうが、この問題を国際問題化する効果が期待できる」としています。