アメリカの政府関係者が、先月、北韓が事実上の長距離ミサイルを発射する数日前に、極秘に北韓を訪問していたことが分かりました。
ワシントンの外交消息筋が23日明らかにしたところによりますと、アメリカ国家情報局の傘下にある国家拡散対策センター所長を務めるデトラニ氏は、北韓が事実上の長距離ミサイルを発射する6日前の4月7日、アメリカの特使として北韓の平壌(ピョンヤン)を極秘に訪問して北韓指導部と面談し、長距離ミサイル発射や核実験を強行しないよう求めたということです。
韓国のKBS第2労働組合がネット上でつくる「リセットKBSニュース9」は、消息筋に先立って、18日に放送したニュース番組で「アメリカの政府関係者が先月7日にアメリカ空軍の飛行機で平壌を日帰りで極秘訪問した」と報じています。
デトラニ所長は、2003年に前のブッシュ政権で韓半島和平担当大使を務め、2009年8月には北韓に抑留されたアメリカ人記者の釈放に向けたクリントン元大統領の北韓訪問に大きな役割を果たしており、現在はオバマ大統領に北韓の動向を報告している北韓に詳しい人物として知られています。
このため、デトラニ所長の北韓訪問については、北韓の「光明星3号」発射計画がほぼ決まった時点で行われたことから、アメリカのオバマ大統領がアメリカの大統領選挙を控えて北韓の軍事挑発を管理するための目的でデトラニ所長を派遣し、北韓の最高指導部の人物と面談が行われたという見方も出ています。
この問題についてアメリカ国務省のヌーランド報道官は23日の定例記者会見で、「何も話すことはない」と述べ、デトラニ所長の北韓訪問について肯定も否定もしませんでした。
しかし、北韓の外務省は22日、3回目の核実験を当面行わないと公式に発表する前に、ニューヨークの外交チャンネルを通じてアメリカに伝えていた模様で、北韓とアメリカの関係が好転しているのではないかという見解も出ています。