韓半島の西の海、西海とソウルの中心を流れる漢江を結ぶ運河「京仁アラベッキル」が25日、開通しました。
開通式には李明博大統領をはじめ、国土海洋部長官など政府高官、地域の住民など1000人あまりが出席し、開通を祝いました。
長さ18キロの京仁アラベッキルは西海と漢江を結ぶ韓国では初めての運河で、2009年6月に着工、2兆2500億ウォンを投じて去年10月に完成、6ヶ月間の試験運行を経て、このほど正式に開通しました。
国土海洋部長官の関係者は、運河が開通したことで周辺の常習的な浸水地域の被害を減らし、陸上運送を分担することで内陸の交通難解消も期待できるとしています。
また、開通に伴う経済効果は3兆ウォンを超え、2万5000人の新規雇用も期待できるとしています。
現在、ソウルに隣接した金浦市の金浦旅客ターミナルからは、釜山や済州島を結ぶ航路が開設されています。
一方、この日は運河建設に反対する市民団体の集会も開かれ、政府が発表した経済効果は信頼できず、環境破壊も予想されるとして、政府を批判しました。