韓国南部釜山の古里原子力発電所1号機で2月にすべての電源が失われる事故が起きたことと関連して、IAEA=国際原子力機関による安全点検が4日から始まりました。
古里原発を運営している韓国水力原子力は4日、「自治体や周辺住民が懸念していることを受けて、国際的水準の安全性を確認するためにIAEAに点検を依頼した」と語りました。
点検は11日まで実施されます。
IAEAの調査団は7ヶ国の8人の専門家で構成され、事故の発端となった1号機の非常発電機など、電力系統全般を集中的に点検する予定です。
これについて、周辺住民と原発に反対する市民団体などは、安全点検は形式的なもので、老朽化した1号機の稼動を延長するための手段たと批判しています。