韓国の先端軍事装備と技術を北韓に渡そうとしたとして貿易業者2人が国家保安法違反の疑いで先月上旬、警察に逮捕されましたが、2人が収集した資料は、軍事機密ではないことがわかりました。
韓国軍の関係者は4日、「軍では、2人が収集した資料について、多角的な観点から検討したが、軍の機密ではないと判断している」と述べ、また別の関係者は、「軍事機密であれば、軍に公式に伝えてくるはずだが、そうではなく、警察とも協調していない状態だ」と述べました。
2人が収集していた資料は、軍事機密ではなく、GPS電波システム装備に関するパンフレットで、単なるビジネス情報と伝えられており、また別の軍の関係者は、「警察が過剰反応した」と話しています。
また、当初警察は、2人について、1972年にスパイの罪で無期懲役を言い渡され、18年間服役した後も考えを変えず、1990年の仮釈放で出所した非転向長期囚であることがわかったと発表しましたが、実際には、すでに思想を変えた転向長期囚であることもわかりました。
このため、警察が政治的な理由で、意図的に事件を膨らませて発表したのではないかという見方も一部では出ています。