来月10日に任期満了となる大法院の大法官、最高裁判所の判事4人の後任が大法院長によって指名されました。
日本の最高裁判所にあたる大法院の梁承泰(ヤン・スンテ)院長は、5日、大法院長を含めて14人の大法官のうち、来月10日に任期満了となる大法官4人の後任を指名し、李明博(イ・ミョンバク)大統領に任命を求めました。
指名された4人は、法院行政処次長のコ・ヨンハンさん(57)、蔚山(ウルサン)地方裁判院長のキム・シンさん(55)、法院図書官長のキム・チャンソクさん(56)、仁川(インチョン)地方検察庁検事長のキム・ビョンファさん(57)です。
指名された4人は、いずれも保守色が強い人物とされ、大法院長を含め14人の大法官のうち、前の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で任命された改革派5人中4人が来月退陣すれば、大法院は保守色がさらに強くなることが予想されます。4人は国会での人事聴聞会を経て本会議で任命同意案が可決されれば、大統領が正式に任命することになります。
これについて、野党側は、4人のうち3人が裁判官出身で、女性は一人も含まれていないなど多様性に欠けるとして強く反発しており、国会での人事聴聞会は難航することが予想されています。