政府は、事後避妊薬について、処方箋を必要としない一般薬に変更することになりました。
食品医薬品安全庁は、7日、専門医薬品と、一般医薬品に分類されている現行の医薬品分類を再検討し、事後避妊薬については、医師の処方箋がなくても薬局で購入できる一般医薬品に分類しました。
食品医薬品安全庁によりますと、事後避妊薬は、アメリカなど医薬先進8カ国のうち5カ国が現在、一般医薬品に分類しており、これといった副作用の報告も入っていないということです。
ただ、これまで一般医薬品に分類されていた事前避妊薬については、副作用管理などを理由に医師の処方箋が必要な専門医薬品に分類し直しました。
これについて、産婦人科医師会は、事後避妊薬が薬局で自由に購入できる一般医薬品に分類された場合、薬の乱用でおう吐や出血などの副作用が憂慮されるとして懸念を示しており、宗教界からも人工妊娠中絶を政府が公式に容認することにつながるとして強く反対しています。
食品医薬品安全庁は、中央薬事審議委員会を経て、早ければ来月から施行する計画です。