朝鮮中央通信はこのほど、北韓で深刻な干ばつが続いていると報じましたが、
韓国政府は13日、北韓への人道的支援は検討していないことを示唆しました。 統一部のキム・ヒョンソク報道官は、13日の定例会見で、干ばつが続いている
北韓に対して食糧などの支援を提案することを検討しているかという質問に、
「南北が互いを尊重するための土台が築かれていない状況で、臨時的な措置を取ることは望ましくない」と答え、人道的支援を検討していないことを示唆しました。
キム・ヒョンソク報道官は「北韓の干ばつ状況や食料事情、北韓当局の対策、
韓半島の状況など総合的に考慮し、適切な対策を取ることになると思うが、
人道的支援の範囲を逸脱する場合は、ほかの要素も考慮する必要がある」と述べました。
北韓の朝鮮中央通信は12日、西海岸一帯で4月末から深刻な干ばつが続いていると報じています。
それによりますと、平壌(ピョンヤン)市江南(カンナム)郡、黄海南道(ファンヘナムド)、黄海北道(ファンヘブクド)の一部地域では、4月末から現在まで雨が全く降っておらず、少し降った地域でも、この間の降水量はわずか1ミリから5ミリで、気象観測を始めて以来、最悪の状態だとしています。