商業運転を前に、ことし初めから試験運転を続けている新月城(シンウォルソン)原子力発電所1号機が稼動再開1週間で再び停止し、この半年間に合わせて3回も停止するトラブルがありました。
新月城1号機は、慶尚北道(キョンサンブクド)慶州(キョンジュ)市にある100万キロワット級の新しい原子炉で、1か月先送りした今年7月からの商業運転を控えて試験運転を続けていました。
韓国水力原子力の月城原子力本部によりますと、17日午前10時20分頃、タービン発電機が停止し発電が止まったということです。その後の復旧で新月城1号機は18日午前7時から稼動を再開しています。
新月城1号機が試運転中に稼動停止する事故が起きたのはこれが3度目です。
新月城1号機は1月27日に初めての電気生産に入りましたが、その1週間後の2月2日に蒸気発生器の水位を調節するバルブ制御装置のトラブルで稼動が停止し、3月27日は冷却ポンプのトラブルで停止する事故があり、一週間前の今月10日に稼動を再開したばかりでした。
月星原発側は、稼動停止による外部への放射能漏れは全くなく、原子炉も安定した状態を維持しているとしています。このように、商業運転前の新しい施設でも相次いで稼動が停止する事故が起きたことで、原子力発電所に対する安全性を懸念する声が広がるものとみられます。