北韓が、金剛山(クムガンサン)観光事業を手がけていた現代峨山(ヒョンデアサン)と韓国観光公社が所有する、金剛山地区内にある施設、温井閣(オンジョンガク)休憩所を無断で改造し、外国人観光客を相手に飲食店を経営していることがわかりました。
北韓の政策宣伝用のウェブサイト「我が民族同士」は先月30日、金剛山地区内の「温井閣食堂」を「ピョルグムガン」という名前の飲食店に変え、外国人観光客を相手に営業を始めたと伝え、開業式の動画を公開しました。
1999年に開店した温井閣は、現代峨山と韓国観光公社が共同で所有権を持っていますが、2008年7月に金剛山で起きた韓国人観光客射殺事件で営業が中断されました。
その後、北韓は、韓国政府が金剛山観光禁止措置を取ったのに反発し、2010年4月に金剛山地区内にある韓国企業が所有する不動産に対して凍結措置を取っており、さらに去年、新たに金剛山特区法を制定して韓国側の財産を処分できるようにしています。