中国は最近、北韓の黄金坪地区に対する投資計画を再検討することにしたことが分かりました・
黄金坪は北韓北西部平安北道の、中国遼寧省の丹東市と国境を接している地域ですが、北韓当局は2011年6月にこの地域を特別経済地帯に指定、中国と共同開発して工業団地を作るための着工式を行っていました。
中国の遼寧省と丹東市が中心となってこの地域の開発を進めることにし、北韓はその代わりに羅津港の埠頭使用権を中国に提供することにしていました。
ところが、中国は先月、遼寧省と丹東市による投資計画を白紙に戻し、中央政府が別途の投資計画を進める方針を北韓に伝えたということです。
中国政府の方針転換の理由については明らかにされていませんが、黄金坪地区に進出を希望する中国企業がないなど、経済性がないとの判断によるものと見られています。
韓国の企業銀行経済研究所の関係者は、「開発には莫大な費用がかかるが、開発が進んでも企業にとっては大きなメリットが期待できないなど、経済がない」と指摘しています。
中央政府が別途の投資計画を決めるまでには時間がかかる見通しで、北韓は最近、この地域で田植えを始めたということです。