マカオなどで暮らしている故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏が5月に北韓に一時帰国していたもようだと、東亜日報が27日、北韓消息筋の話として報じました。
それによりますと、北韓事情に詳しい消息筋は26日、「金正男氏が先月北韓に帰国して数日間滞在し、張成澤(チャン・ソンテク)党行政部長ら金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近とも意見を交換した。正男氏が、去年12月の故金正日国防委員長の葬儀期間だけでなく、今年の故金正日国防委員長の誕生日など主要な行事に姿を現さず、多くの憶測が飛び交ったが、今回の北韓訪問で、正男氏と金正恩第1書記の仲はそれほど悪くないことが確認された」と伝えたということです。
これまで、正男氏が身の脅威を感じ、マカオの家を出て転々としているのではないかという見方が有力でしたが、正男氏は今年初め、ロシアのサンクトペテルブルクに行っており、また、シンガポール空港で韓国人に会って話をしていることなどから、身の脅威を感じる状況ではなく、むしろ投資の誘致などの北韓の要請を受けて任務を遂行しているのではないかという見方も出ていると東亜日報は伝えました。