韓国系アメリカ人としてはじめて国際機関の長となった世界銀行のキム・ヨン総裁が、2日初出勤し、貧困を撲滅し、成長を支援するために全力を尽くしていく考えを示しました。
キム・ヨン総裁は2日、ワシントンにある世界銀行本部の玄関前で記者らに対し、「ユーロゾーンの危機で揺れる今こそ、世界経済にとって決定的な時期だ」と指摘したうえで、世界銀行の目標として「貧困の撲滅と成長の支援」をかかげました。
キム・ヨン総裁は、開発途上国の貧困撲滅に取り組んできたこれまでの自らの活動を紹介し、「こうした活動を行うなかで、世界銀行が最も重要な開発機関であることに気づいた。謙虚な気持ちで総裁としての役目を果たしたい」と強調しました。
キム・ヨン総裁は、業務開始に先立って職員に送ったメールでも、開発途上国の成長を支援する努力を強化する方針を示していました。
キム・ヨン総裁は1959年にソウルで生まれ、5歳の時にアメリカに移住し、ハーバード大学で医学博士と人類学博士の学位を取得した後、中南米で結核の撲滅にあたるなど国際的な医療活動に携わり、2009年にアジア系アメリカ人としては初めて、アメリカの名門大学ダートマス大学の学長を務めています。