原子力発電所の近くに住んでいたため、家族全員が病気になったとして、48歳の男性が古里原発を運営している韓国水力原子力を相手取って損害賠償を求める訴訟を起しました。
釜山(プサン)障害者父母会の機張(キジャン)海雲台(ヘウンデ)支会の会長を務めるイ・ジンソプさん(48)と、息子のイ・ギュンドさん(20)は3日、釜山地方裁判所の前で記者会見し、釜山の古里原子力発電所の半径5キロ以内に20年以上住んだため、家族全員ががんや自閉症になったとして、韓国水力原子力を相手取って損害賠償を求める訴訟を起したと明らかにしました。
原子力発電所による健康被害を理由にした訴訟は、韓国では初めてです。
イ・ジンソプさんはまた、政府に対し、原子力発電所の周辺地域に住む住民の病気発生の原因を解明し、補償する作業を行うよう求めました。
イ・ジンソプさんとイ・ギュンドさんは、去年から3回にわたって国土を歩いて縦断し、障害児童福祉法と発達障害者法の制定を訴えています。