京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)市にある韓国駐留アメリカ軍の基地周辺で、アメリカ軍兵士が韓国人住民ともみ合い、住民に手錠をかけて基地まで連れて行こうとした事件が発生しました。
先週5日、韓国駐留アメリカ軍平沢基地近くの繁華街で、基地周辺の見回りをしていたアメリカ軍兵士7人が、35歳の韓国人男性と車の駐車方法をめぐってもみ合いとなり、兵士たちは男性と、もみあいを止めようとした住民2人の、合わせて3人に手錠をかけて基地に連行しようとしました。しかし警察官が駆けつけた結果、3人は解放されました。
アメリカ側は「男性が抵抗したため警察に通報したが、逃げようとしたので逮捕した。ほかの2人は激しく反発したため脅威を感じて手錠をかけた」と主張しています。これに対して男性は「兵士の要求に応じて車を他の場所に移して帰ろうとしたところ、いきなり手錠をかけられた」と主張しているということです。
平沢警察署は、アメリカ軍兵士らの行為は韓国駐留アメリカ軍の地位協定に違反するものだとして捜査を進める方針です。
一方、アメリカ第7空軍司令官のジョアス中将は、8日、記者会見し、「今回の事件について、平沢市と市民の方々に深くお詫び申し上げます。韓国警察の捜査に積極的に協力したい」と述べ、遺憾の意を表明しました。