韓国と北韓との間の貿易は、2010年3月、西海で起きた韓国の哨戒艦沈没事件以来、中断されていますが、先月中旬、北韓の水産物が1年8か月ぶりに韓国へ入ったことが分かりました。
政府が22日、明らかにしたところによりますと、先月中旬、およそ10万ドルにあたる北韓産のホタテ40トンが、海路、韓国に入ったということです。
韓国政府は、2010年3月の北韓による哨戒艦沈没の2か月後から、開城(ケソン)工業団地を除く南北間の貿易を中断する措置をとりました。しかし北韓側にすでに代金を支払っている分については、その年の10月までの猶予期間を与えていました。
しかし、南北関係の悪化でこの猶予期間内に北韓から品物を受け取ることができなかった企業が、今回、北韓との交渉や韓国政府の承認を経て北韓産のホタテを搬入したということです。
政府関係者は、「今回韓国に入った北韓産ホタテは、2010年の貿易中断措置の前にすでに代金が支払われていたものであり、貿易中断措置が解除されたわけではない」と強調しています。