韓国に定着した脱北者のうち100人あまりが今年になって北韓に戻ったとの主張が出て、関心が寄せられています。
自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)前国会議員はこのほど、今年5月に女性脱北者3人が北韓に戻ったと主張しました。
朴宣映前議員によりますと、これらの脱北者は平壌で住宅と職場を提供するという北韓当局の勧誘で北韓へ戻ったもので、こうしたケースは今年に入ってから100件を超えるということです。
政府関係者はこうした主張について、脱北者が非公式の経路で北韓に戻るケースがあるのは確かだが、正確な人数は把握されていないと説明しました。
ただ、6月には、女性脱北者1人が、北韓に残っている家族に危害を加えるなどとする北韓当局の脅しを受けて北韓に戻るなど、北韓当局は最近、脱北者を北韓に戻すための勧誘と脅迫を続けていることが分かっています。