認知症のお年寄りが行方不明にならないように、これからは携帯電話で居場所を把握することができるようになります。
保健福祉部は、一度以上迷子になり保護されたことのある認知症のお年寄りにGPS=全地球測位システムを搭載したネックレスやベルトを着用させることで、行方不明になった場合に、その家族の携帯電話に送られてくる位置情報で居場所を把握できるようにする対策を進めていると、23日、発表しました。
現在、GPS端末を使った行方不明者探しは、認知症のお年寄りと知的障害者を対象に、忠清南(チュンチョンナム)道警察庁がモデル事業として実施しています。このGPS端末の価格は5万ウォンから10万ウォンくらいで、毎月1万ウォンの通信料金がかかります。
保健福祉部の関係者は、「高齢化が急速に進むにつれて認知症のお年寄りが行方不明になるケースも増えている。GPSによる行方不明者探しを全国に広げて、認知症のお年寄りを守っていきたい」としています。
韓国では、去年現在、65歳以上の人口545万人のうち9.1%にあたる49万5000人が認知症を患っており、そのうちの7500人が行方不明になったことがあります。これは毎日全国で20人あまりが行方不明になっていることになります。