北韓軍は、後方に配備してあった攻撃ヘリコプター、数十機を、北方限界線付近の白翎(ベクリョン)島に近い北韓の空軍基地に移動させたことが確認されたと、合同参謀本部が発表しました。
それによりますと、北韓は、最前線の黄海南道の苔灘(テタン)飛行場や漏川里(ヌチョンリ)空軍基地に、ことし5月頃から攻撃ヘリコプター、数十機を前方配備しているということです。配備されたのは、旧ソ連で開発され、ポーランドで生産されている小型ヘリコプター「Mi-2」の改良型ヘリなど50機あまりです。
配備されたヘリは機関銃や対戦車誘導弾などで武装し、対地攻撃などの訓練に動員されているということです。
これらは、南北軍事境界線からおよそ40キロの場所にあり、離陸後3分から5分で韓国領土に到達できることから、合同参謀本部は、北韓軍の動向を注意深く見守っているということです。