中国公安当局によって3月下旬から拘束され、114日ぶりに釈放された北韓人権運動家の金永煥さん(49)は、25日、ソウルで記者会見する予定で、中国での活動について、明らかにするものとみられています。
会見で、金永煥さんは、中国公安当局に「国家危害罪」で逮捕され、遼寧省丹東にある国家安全庁の施設に拘禁された経緯について説明する予定ですが、金永煥さんが、北韓の高位関係者の亡命を手助けしていたとする説があり、記者会見の内容に関心が寄せられています。
北韓の事情に詳しい消息筋によりますと、「金永煥さんは、今回、北韓幹部クラスの亡命を試みたが結局、失敗したと聞いている。幹部クラスの人は、高齢で、事実上、監禁状態にあるため接触がままならなかったが、脱北者人権問題の現状を象徴する人物だ」ということです。