外資系投資銀行のロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記による北韓の体制が、少なくとも今後15年間は維持されるだろうとする分析を出しました。
それによりますと、金正恩第1書記が市場改革というはっきりした目標をもってこれまでのような抑圧的な政治を続ければ、今の体制は、少なくとも今後15年間は維持されるだろうとしています。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、最近、北韓の若い経済学者が党の要職に就き、経済特区の官吏が中国で研修を受けるなど、経済改革を進める動きが見られるのも事実だが、こうした一連の変化が、北韓の改革を意味すると受け止めることは容易ではないとしています。
そのうえで、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドは、北韓の中央執権的な体制の特徴からみて、北韓が無政府状態に陥ったり、市民による革命が起きたりする可能性は極めて少ないとして、金正恩体制が今後も長期間続くとする見通しを示しました。