通信会社のKTのサーバーをハッキングしたうえ、携帯電話契約者870万人の個人情報を盗み出して業者に渡していたハッカー2人が、警察に逮捕されました。
このハッカー2人は、KTの携帯電話契約者の氏名、住所、電話番号などの個人情報を閲覧できるハッキング・プログラムを開発してことし2月からたびたびKTのサーバーに侵入し、およそ870万人の情報を盗み出して携帯電話の買い替えを勧誘する通信販売業者に電話で送り、利益を得ていた疑いが持たれています。
情報が流出した870万人のうち、現在もKTとの契約を維持している人はおよそ780万人で、KTの携帯電話契約者全体のほぼ半数に上るということです。
これについてKTは、「ハッカーらは本社のデータベースを直接ハッキングせずに、代理店が契約者情報を閲覧する正式なルートのように見せかけて少しずつ個人情報を盗んでいった」と説明しています。
警察は、ハッカーらが盗み出した情報を業者に提供して利益を得ていたとみて捜査を進めていますが、KTの管理体制に問題がなかったかどうかも調べています。