政府が原子力発電所の建設・運営に当たる事業者を募ったところ、ポスコ建設が原子力発電所2基を建設するという内容の意向書を提出したことがわかりました。
知識経済部が1日に発表したところによりますと、ポスコ建設は、政府が策定中の電力需給基本計画にもとづく事業者を募ったところ、江原道三陟市に原子力発電所を、全羅南道(チョンラナムド)高興(コフン)郡に石炭発電所を、京畿道(キョンギド)始興(シフン)市に複合火力発電所を建設するという内容の意向書を提出したということです。
ポスコ建設が三陟市に建設するとした原発は2基で、合わせて280万キロワット規模です。
これまで、原発の建設と運営は、韓国電力の子会社である韓国水力原子力が独占的に担ってきており、民間企業が原発建設の意向を示したのははじめてです。
ポスコ建設は、これまで多数の火力発電所を建設していますが、原発を建設または運営したことはありません。
これについて、韓国水力原子力の関係者は、「韓国国内の建設会社で、原発を独自に設計できる能力を持つ会社はなく、ポスコ建設が事業者に選ばれたとしても、設計は韓国水力原子力または海外の企業に任せなければならないだろう」と述べました。
韓国水力原子力は、今回の事業者選定で、三陟市に3基、慶尚北道(キョンサンブクド)盈徳(ヨンドク)郡に3基の合わせて6基の原発を建設する意向を示しています。
知識経済部は、民間企業が原発事業に参加するのが適切かどうかについて検討したうえで、12月末までに事業者を選定するとしています。