アメリカと北韓が先月31日から3日間にわたってシンガポールで非公式協議を行ったことを北韓側が明らかにしました。
協議に出席した6か国協議で北韓の次席代表を務める北韓外務省のチェ・ソンヒ米州副局長は2日、アメリカの海外向け放送、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)にEメールを送り、北韓とアメリカが先月31日から今月2日まで、シンガポールで非公式協議を行ったことを明らかにしました。
アメリカ側からは元国務省北韓担当官のジョエル・ウィット氏が出席したということです。
この協議で、北韓側は、アメリカ政府が北韓を敵国とみなす「敵視政策」を変えない限り、非核化には応じないと主張したということです。
アメリカと北韓は、ことし2月に北京で公式協議を行い、北韓が非核化に向けた事前措置を履行し、アメリカが食糧支援を行うことで合意しましたが、北韓はことし4月、長距離ミサイルを発射し、合意を破棄しています。
非公式協議について、アメリカ国務省は、民間レベルの会合が行われたことは知っているが、アメリカ政府は関与していないとしています。