北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で実力者とされる張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が、近く中国を訪問する予定だと、複数の北韓情報筋の情報として東亜日報が3日、報道しました。
それによりますと、張成沢氏は早ければ今月中にも、中国東北部の遼寧省丹東市を訪れ、中国と共同開発を行うことで一度は合意した国境地帯の黄金坪一帯を視察する予定だということです。
黄金坪は北韓北西部平安北道の、中国遼寧省の丹東市と国境を接している地域ですが、北韓当局は2011年6月にこの地域を特別経済地帯に指定、中国との共同開発で工業団地を作るための着工式も大々的に行いました。
ところが、採算性の問題から中国はことし5月に遼寧省と丹東市による投資計画を白紙に戻し、中央政府が別途の投資計画を進める方針を北韓に伝えたということです。
こうしたことから、張成沢氏の今回の中国訪問は、黄金坪特別経済地帯の開発をめぐる中国側の協力を再度求める狙いがあるのではないかと、東亜日報は報道しています。