韓国南東部の釜山市機張郡にある古里原子力発電所1号機が6日、再稼動を始めました。
知識経済部の洪錫禹(ホン・ソクウ)長官は6日、記者会見し、「古里原子力発電所1号機の安全性に対する国民の理解が深まり、地域住民との間に再稼動を容認する認識ができたので、再稼動を決定した」と述べました。
古里原子力発電所は今月10日にはフル稼働できる状態になり、夏場の電力の安定的な供給に役立つものと見られています。
古里原子力発電所は今年2月9日に定期点検中だった1号機の外部電源が失われ、非常用発電機も作動しないという事故が発生しましたが、運営主体の韓国水力原子力が事故発生を隠蔽、3月になって隠蔽した事実が明るみに出て問題化し、原子力安全委員会が1号機の運転停止を命じていました。
その後、原子力安全委員会やIAEA=国際原子力機関の安全点検が行われ、安全性に問題がないという判断が示され、韓国水力原子力が地域の住民との間で再稼動に向けて協議を進めていました。