韓米連合軍による韓半島有事の際を想定した、ことしの乙支(ウルチ)・フリーダム・ガーディアン演習が、今月20日から31日にかけて行われますが、北韓はこの演習を連日のように非難しています。
北韓の朝鮮中央通信は6日、朝鮮人民軍板門店代表部のパク・リムス代表がサーマン韓米連合軍司令官宛に通知文を送り、乙支フリーダム・ガーディアン演習を非難したと報じました。
北韓はこの通知文で、「アメリカと韓国は今回の演習の攻撃的な性格を定例的で防御的な性格に見せかけようと企んでいる」としています。
北韓の労働党機関紙、労働新聞も6日、演習についての論評を出し、「北韓への侵略戦争の演習になることは疑いの余地がない」と批判しました。
これに先立って4日には、朝鮮中央通信が演習を「朝鮮半島で新たな戦争の導火線に火をつけようとする極めて危険な行為だ」として演習を中止するよう求めました。
ことしの演習には、アメリカ軍およそ3万人、韓国軍およそ5万6000人が参加し、国連から派遣されているオーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランド、デンマーク、ノルウェー、フランスの要員が参観する予定です。