台風7号などによる大雨と洪水で深刻な被害が広がっている北韓では、先月1か月間に最高500ミリの雨が降り、韓国の気象庁が観測を始めた1973年以降、最も多くなっています。
韓国の気象庁の発表によりますと、先月7月の北韓全域の平均雨量は353ミリで、平年の2.5倍に上りました。
地域別には、西部の平安道・アンジュで574.6ミリ、首都・平壤で480ミリ、北東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸興市で420ミリなどとなっています。
これと関連し、北韓の朝鮮中央テレビは、先月下旬に西部の平安道を襲った集中豪雨について、「60年ぶりの大雨」と紹介しており、また朝鮮中央通信は、この集中豪雨で先月31日までに169人が死亡、400人あまりが行方不明になっていると伝えています。