東海岸の慶尚北道(キョンサンブクド) 慶州(キョンジュ)市にある、新月城(シンウォルソン)原子力発電所1号機が、商業運転開始からわずか19日目の19日午前、制御棒関連の機械の故障で運転を停止しました。
韓国水力原子力によりますと、新月城原子力発電所1号機は、19日午前11時頃、原子炉の出力をコントロールする制御棒関連の機械が故障し、このため原子炉とタービン発電機が自動停止したということです。
韓国水力原子力会社は、今回の事故について、IAEA=国際原子力機関が定めている原発事故の深刻さを表す国際評価尺度で、安全上の重大な問題がないとされる「レベル0」にあたるもので、放射能の漏れはないと説明しています。
また事故発生後、直ちに国の原子力安全委員会と韓国原子力安全技術院に運転停止を報告し、原因調査を始めたということです。
新月城原発1号機は出力100万キロワット、先月31日に商業運転を始めたばかりですが、商業運転に先立って6か月間行われていた試験運転の期間中にも、機械のトラブルなどによって運転を停止する事故が3回発生しており、安全性を懸念する声が広がっています。