李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島訪問と日本の天皇への謝罪要求で韓国と日本の関係が悪化していることで、韓国の芸能界が神経をとがらせています。
独島の領有権問題をめぐり、日本政府が21日、国際司法裁判所に共同で提訴することを韓国に求めるなど、対抗措置を取ったことから、両国の摩擦が芸能界に飛び火するのではないかという懸念の声が上がっています。
BS日テレは、俳優のソン・イルグク氏(40)が、泳いで独島に向かう水泳リレーに参加したことを受け、ソン・イルグク氏主演のドラマ「神と呼ばれた男」の放送を見合わせました。視聴者から抗議を受ける可能性を考慮したということです。
日本の芸能関係者は、「日本企業や日本に進出した韓国企業は、日本政府の動きに敏感に対応せざるを得ない。企業が主催する韓流イベントは縮小または延期されるだろう」と述べました。
しかし韓国と日本の外交摩擦は、今のところ韓流に大きな影響を与えていないというのが大方の見方で、実際にK-POPアーティストの活動には、これといった支障は出ていません。
日本でも活動している韓国の女性5人組アイドルグループのKARAの所属事務所は、「10月半ばに日本で新譜を発売する予定だが、日本のレコード会社からはとくに変わった話はない」と話しました。
これについて、韓国と日本の芸能界関係者は、「日本の若者は独島に限らず政治問題に関心が低く、政治と文化を分けて考える傾向が強い」と説明しています。