北韓がこのほど、韓国の北韓支援団体に、水害支援に関する協議の提案を受け入れる内容の返事を送ってきました。
政府当局や北韓支援団体などが23日に発表したところによりますと、韓国の対北協力民間団体協議会が8月15日の光復節の前に北韓に水害支援に関する協議を行うことを提案したのに対し、北韓の民族和解協議会は、先週、提案を受け入れる内容のファックスを送ってきたということです。
これにより、対北協力民間団体協議会は、北韓と具体的な協議を行うため、24日に開城を訪問する方針で、統一部に北韓訪問を申請したということです。
対北協力民間団体協議会は、北韓との協議が終われば、9月末の秋夕前に水害支援物資を送る予定です。
北韓が韓国からの支援に対し、前向きな姿勢を示していることから、今後、対北協力民間団体協議会をはじめとする民間団体の北韓に対する水害支援が活発になるかどうか注目されます。
特に、これを機に、政府や大韓赤十字レベルの水害支援が行われるかどうかにも関心が集まっています。
政府は、北韓に対する水害支援について、「北韓の水害状況を見守っており、支援が必要と判断されれば、その時検討する」としています。
北韓は、韓国当局は相手にしないという態度を維持しており、去年の末に金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が死亡してからは、韓国の民間団体からの人道支援に対しても、消極的な態度を示してきました。