北韓への人道支援に取り組んでいる韓国の「対北協力民間団体協議会」は、24日、洪水による被害を受けている北韓への支援を協議するため、日帰りで北韓の開城を訪れ、北韓の民族和解協議会の関係者らと会って、食糧品などの支援を行うことで合意したことを明らかにしました。
対北協力民間団体協議会のメンバー4人は、24日夕方、ソウルに戻り、▼北韓では6月と7月にかけて水害による大きな被害が出ている。▼北韓はできるだけ早い時期に食糧、医薬品、復旧物資の支援を要請しており、分配の透明性を確認するため韓国側の関係者の現地訪問を受け入れる考えを示したと、述べました。
対北協力民間団体協議会は、今後、統一部と協議して支援の時期や物資の内容を詰め、早ければ来月初めにも北韓に支援物資を送ることになるだろうと話しています。
これとは別に、北韓への人道支援を行う団体の「国際サラン(愛)財団」は、北韓の乳幼児の栄養補給のために5億ウォン相当の離乳食を、25日、北韓西海岸の平安南道南浦（ナンポ）港に向けて送る予定です。
これは北韓の子どもおよそ1万5000人が1か月間食べられる量で、この団体の関係者が来月、北韓を訪れ現場確認を行うことにしています。