台風14号が、30日午前11時頃、韓国南海岸に上陸して韓半島を縦断し、2人が死亡、3人がけがをしました。
中央災害安全対策本部によりますと、全羅南道(チョンラナムド)霊巌(ヨンアム)郡の造船ブロック工場では、作業をしていた52歳の女性が強い風で鉄の扉が倒れて下敷きになり死亡したほか、忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョンアン)市で、谷間の水路に倒れ込んだ立木を片付けていた66歳の男性が崩れてきた土砂に埋もれて死亡するなど、台風14号の影響で、30日夜11時の時点で、全国で2人が死亡し、3人がけがをしました。
また全羅南道木浦(モクポ)市、務安(ムアン)郡などで78世帯の家が浸水し、合わせて119人が避難所に避難したほか、全羅南道と済州島で19万世帯が停電しましたが、30日夜11時までにほぼ復旧したということです。
台風14号は、韓半島を縦断して31日午前0時頃に東海に抜け消滅しましたが、韓半島上空にはまだ雨雲が残っているため、江原道(カンウォンド)では、31日夜まで雨が残ると気象庁では説明しています。