先月、北韓で起きた水害で、韓国側に流されてきたとみられる北韓の兵士の遺体について、北韓側は引き取る姿勢を示していないことが分かりました。
韓国軍当局によりますと、先月23日、軍事境界線近くの韓国東部・江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)郡を流れる川の支流で、北韓兵士1人の遺体がみつかり、韓国軍は国連軍司令部の軍事停戦委員会に引き渡しました。
これを受けて国連軍司令部は、北韓での水害で北韓軍兵士1人が流され、遺体となって見つかったものと判断し、北韓に遺体を引渡す方針を伝えていました。
これに対して北韓側は14日、板門店(パンムンジョム)で遺体を引きとることで合意しましたが、その後は北韓からの反応は何もなく、国連軍司令部では水害の支援をめぐる韓国との摩擦など政治的な状況を理由に事実上、拒否したのではないかとみています。