先週12日、北韓の複数の漁船が2回にわたって西海の軍事境界線を越えて、韓国側の水域に入ってきたことについて、韓国軍は16日、軍事的な目的はなかったものとみられると発表しました。
西海の延坪(ヨンピョン)島付近では、12日午前7時半頃と、その1時間後の8時半頃に、北韓の漁船が7隻ずつ、2回にわたって海の軍事境界線である北方限界線(NNL)をおよそ2キロ越えて韓国側の水域に入ってきました。このため韓国海軍は高速艇を現場水域に出して漁船を北韓側に帰しました。
この問題について、韓国軍が16日、明らかにしたところによりますと、これら北韓の漁船は、潮流に流されやすい小型の船で、現在位置が把握できる装置を備えておらず、軍事的な目的を持って意図的に韓国側水域に入ったのではなく、ただ強い潮流に流されてきたものとみられるということです。
北方限界線付近の北韓側の水域では、食べ頃となったワタリガニを捕獲するため、北韓と中国の漁船100隻あまりが操業していると、韓国軍関係者は説明しています。